ダイバート

a.新千歳空港


先日、女満別から中部空港へのNH328に搭乗
ハードな仕事をこなし、達成感に満ち溢れていたデキル男は、ラウンジで至福のひと時を楽しみにしていた
二階に上がると保安検査場の外に「特別待合室」の表示があった
随分奥まったところに構えた待合室
その重厚な扉に手をかけると・・・・・
施錠されていた
この空港にはラウンジが無かったのだ
仕方がないので待合室と書かれたロビーの一番奥で搭乗までの時間を過ごした
(この間のエグゼクティブな振る舞いは割愛)
離陸してスープを飲み終えたら休もうと思っていたのだが、なかなかサービスが始まらない
機窓右側に海岸線が見えた、苫小牧あたりだろうか
次の瞬間機体が左にバンク、新冠や静内辺りが良く見えた
いつもは千歳空港上空を通過するのだが、少々東にずれている
「操縦席より皆様にご案内します」

「女満別空港離陸後、機体にトラブルが見つかりまして、何度か復旧を試みましたが解消しません」
(一字一句まではコピーできていない)
「ただいまから新千歳空港に緊急着陸することを決定しました」
おいおい、断腸の想いをにおわせてくれる
「なお着陸に際しましては安全には一切支障ございませんので、どうぞご安心ください」
機内は落ち着いていた
日高方面から右旋回でRW01へ向けて下降
スロットルの強弱がデキル男を不安にさせた
無事に着陸してスポットイン
「ただいまから整備士が入りまして復旧を試みますので、お座りのままお待ちください」との案内
約15分後
「この便は欠航することになりました、皆様を別の便へ振り替えさせていただきます」
女満別を1530に離陸して、確かこの時点で16時過ぎだったと思う
「皆様にお乗りいただきますのは新千歳1955発、中部2140着の714便でございます」
おいおい、そんなに待たせるのか!?
それでも機内は平静だった
これが関空行きの便だったら暴動が起こっていたに違いないし、機長もそれを恐れて飛び続けただろう
仕方がないので外へ出てカメラを取りだした
Wikipediaから
ダイバート(英語の divert から)とは、航空機の運航において、当初の目的地以外の空港などに着陸すること。ダイバージョン (diversion) ・代替着陸・目的地外着陸とも呼ばれる。
目的地の空港において、主に視程不良・横風制限など最低気象条件を下回ったことにより着陸ができない場合。
目的地空港の滑走路が何らかの理由で閉鎖されている場合。
何らかの理由により搭載燃料が不足し、目的地にたどり着けない場合。
機内で急病人などの発生、機体異常の発生などで緊急に最寄空港に着陸する必要がある場合。
目的地空港の運用時間が終了している場合。