船旅の記憶

a.中部空港


以前、年に一度は一週間の長期休暇をとれるころがあった
愛車をフェリーに積み込み、船上で天気予報を睨みながら旅を始める
道の駅で夜を明かして、日の出前から活動をはじめると感動的な情景に出会える確率も高かった
飛行機&レンタカーの旅に慣れてしまった今でも、こういったシーンに遭遇すると回想してしまう
何十時間も前に出航したフェリー
たった一時間ほど前に離陸した飛行機に
最後の最後で追い抜かれるシーン
ウサギとカメの話を嘲笑うかのようだ