ランディングライト

夜になっても南風のままRWY16

このために持ってきたのが50mmの単焦点

正面の法面にライトが当たる瞬間を撮りたい

もちろん機体も入れて

Nikon Z6Ⅲ NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

夜の滑走路における一瞬の光を、緊張感と静寂を同時に描いた一枚である。画面全体は暗闇に支配されながらも、構図の中心軸には明確な縦のラインが通されている。手前の雪原、中央に立つ進入灯、そしてその延長線上に進入してくる機体。この一直線の配置が、視線を自然に上方へ導いている。
 
最大の見どころは、タイトルにもなっているランディングライトの存在だ。暗闇に潜んでいた盛り土の法面が真っ白に浮かび上がる。構図を決めているときには進入灯の光しか無いが、「光が当たった部分だけを見せる」構想を膨らませ構図を決めている。
 
一方、地上の照明も重要な役割を果たしており、進入灯は強い点光源でありながら、雪面に柔らかく拡散し、冷たい青白さを帯びた光のグラデーションを生み出している。これにより、画面下部は単なる暗部ではなく、夜の雪原特有の静けさと奥行きを感じさせる空間として成立している。
 
撮影には50mmの単焦点レンズを使用したが、ここではこの画角がちょうどいいことは経験的にわかっていた。超望遠では切り取れない周囲の闇と、標準域ならではの自然な遠近感が、機体と滑走路の関係性をリアルに描写できており、開放に近い設定で光を取り込みつつ、シャッタースピードは進入中の機体を確実に止める絶妙なバランスが成立した。
 
南風運用のRWY16という条件を活かし、真正面からの進入を狙ったことで、光・構図・意図が一点に収束している。夜の撮影でありながら情報量を詰め込みすぎず、「この瞬間にしか見えない光」を主役に据えた、緊張感と美しさが共存する一枚である。

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