悶絶のファイナルアプローチ

久しぶりに山を下りて丘をロケハン

冬といえども揺らいでいる空気の影響を回避するためだ

「おっ」と思った場所も過去にしくじった場所

まだ見ぬ場所を探し当てたい

Nikon Z8 NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR S 親子の木から

超望遠で遠景を撮るとわずかな揺らぎが像を甘くする。その影響を少しでも避けるため、今回はいつもの山を下り、空気層を短く切る位置を選んだ。撮影地としてはロケハンを重ねてきた場所だが、「おっ」と感じるポイントほど、過去に痛い思いをしてきた場所でもある。

雲が割れたとき、まず目に飛び込んできたのは、雪に刻まれた深い谷のラインだった。風が作り出した雪面の起伏は、人工物では決して再現できない複雑な造形を見せる。

ファイナルアプローチという時間帯は、撮影者にとっても精神的に追い込まれる瞬間だ。高度、バンク、速度、すべてが刻一刻と変化し、迷いはそのまま失敗につながる。構図を詰めすぎれば機体を逃し、引きすぎれば山の迫力が薄れる。結果として派手さはないが、息を止めて見てしまうような緊張感が残った一枚になったと思う。

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