静かな進入灯

美保湾の一角から空港へ灯火が並ぶ
海から見ても陸から見てもカッコいい並び
海側で静かに光る進入灯で最終便を迎えた
主役は進入灯であるので、機体が現れる前を選定
Nikon Z6Ⅲ NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
主役は機体ではなく進入灯。美保湾の一角から海に向かって伸びるその光の列は、昼間よりも夜の方が存在感を増す。空港の設備でありながら、どこか舞台装置のような佇まいを見せる瞬間がある。この日はあえて機体を待たず、灯火そのものを作品にする構図を選んだ。
広角20mmを装着して思い切って空を大きく取る。フレームの大半を占めるのは深い群青の夜空。羽田からの最終便が放つランディングライトを受け止めるように、画面右下へ進入灯を配置した。海側で静かに光る進入灯は、これから降りてくる機体のための道標。機体が現れる前の緊張、波音だけが響く時間、最終便を待つ静寂。派手さはないが、空港の夜が持つ本質的な美しさがそこにある。
羽田からの最終便は翌朝までここで過ごして羽田へ戻る運用、それ故に最終感が募るものだ。
