出雲から望む

気温が上がりすぎて厳しいコンディションが続いていた

出雲空港から更に西へ足を伸ばして高台に上る

辛うじて大山が見えていた

次回のための引き出しとして記録しておこう

Nikon Z8 NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR S TC2

気温の急上昇で空気は揺れ遠景は滲む。冬の凛とした抜けを期待しても、自然はそう簡単には応えてくれない。そんな厳しいコンディションの中で足を伸ばしたのは、あの山をきちんと見たかったからだ。

出雲空港からさらに西へ。少しでも空気の層を減らすために高台へ上がる。ファインダーの奥に現れたのは、雪をまとった大山。柔らかく光を受けた稜線が、静かにそこに在った。完璧な透明感ではない、わずかな揺らぎも、薄い霞も残っている。それでも「見えている」という事実が、何より嬉しい。

そこへ進入してくるJALのB767。600mmにテレコンを重ね、圧縮された距離の中で、大山と機体を同じ平面に引き寄せる。白い山肌と白い胴体が溶け合い、赤い鶴丸だけが凛と浮かび上がる。その対比が、この一枚の芯になった。

山を背景にしたアプローチは、何度も挑戦しては悔しい思いをしてきた構図だ。空気の揺らぎ、光の角度、機体の高さ。どれか一つでも噛み合わなければ成立しない。次にもっと良い条件が訪れたとき、どこに立ち、どの高さで待つか。そのための引き出しとして残しておきたい。

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