鳥の宝庫

宍道湖には8万羽の鳥がいるという

この白鳥も首を漬けて湖底を漁っていた

B767がそこまで来ているのに顔を上げてくれない

ちょっと遅かったがようやくその時が来た

Nikon Z8 NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S f16

宍道湖は日本でも有数の水鳥の楽園として知られ、季節を問わず多くの命が集う。

この日も湖面には鳥たちが浮かび、静かな冬の光景が広がっていた。その中で、一羽の白鳥がゆっくりとこちらへ向かってくる。

人の存在や、遠くから近づいてくる機体の気配にもほとんど関心を示さず、何度も水中に頭を沈めて湖底の餌を探していた。

自然の中で生きるものにとって、それは日常の一部に過ぎないのだろう。だが、撮影者にとっては、その無関心さがかえってこの場所の本質を語っているように感じられた。

やがて羽田からののB767が姿を現す。湖の上を通過するその瞬間、人工の翼と自然の翼が同じ空間を共有することになる。空を飛ぶという同じ行為を持ちながらも、その意味はまったく異なる。

人の技術が生み出した飛行機と、進化の中で飛ぶ力を得た鳥たち。その対比は、この宍道湖という場所ならではの光景である。

白鳥は依然として水面を進み続け、飛行機の存在に気づくこともなく、自らの時間を守っていた。

人間にとっては特別な瞬間も、自然にとってはただの流れの一部でしかない。

この写真は、空と水の間にある静かな共存を記録した一瞬であり、自然と人工が互いを侵すことなく同じ世界に存在していることを、静かに語りかけている。

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